家はもらぬほど、食事は飢ぬほどにてたる事なり。これ仏の教、茶の湯の本意なり。水を運び、薪をとり、湯を沸かし、茶をたてて、仏にそなへ人にほどこし、吾ものむ。花をたて香をたく。みなみな仏祖の行ひのあとを学ぶなり。
千利休の南方録より。
貧しければ貧しいほどいいのだ。貧しいければ、何をいただいてもありがたいという気持ちになる。しかし、貧しさを知らなかったら“なんだこんなもの”と軽くあしらってしまう。そういう増上慢になったらいけない。
裏千家前家元 千玄室氏の師匠談。
などなど。
先週から始まった「NHK坂の上の雲」でも阿部寛氏が演じる秋山好古は贅沢を嫌い、身辺は単純明快を好む非常に質素倹約の人でした。
現代は、つい贅沢を好み、贅沢を追及してしまいがちですが、貧しさの中にこそ本当の贅沢(感謝の心)があることも決して忘れてはいけないことだと感じます。
偉人と呼ばれる人間に奢侈を嫌う人が多い理由をよくよく考え、贅沢をするために人物としての大成を目指すのではないことを肝に銘じたいと思います。
知足安分。
足るを知り、分に安んず。
外を追求するのではなく、内を追及していく。
そんなふうに生きて行きたいと思います。