身を立つるに一歩を高くして立たざれば、塵裡に衣を振い、泥中に足を濯うが如し。如何ぞ超達せん。世に処するに一歩を退いて処らざれば、飛蛾の燭に投じ、羝羊の藩(まがき)に触るるがごとし。如何ぞ安楽ならん。
一人の人間として生きていくには、一歩高い視点に立たないと、まるで塵のなかで衣を振るい、泥の中で足を洗うようなことになる。どうして世俗を超脱できようか。
俗世間とつきあうには身を一歩退いてつきあわないと、まるで蛾が燈火に投じ、牡羊が垣根に角をつっこんだようになる。どうして安楽に暮らせるだろうか。
物事に埋没して、捉われてはいけないなと思います。
どうしても現実に生きていると、現実にはまり込み、随分低いところまで降りてきて、作業しているなということに気付きます。
自分では、塵の中で衣振るうような愚かなことはしていないと思っているし、泥の中で足を洗うようなことはしていないと思っている。しかし、本当にそうであろうか。
常に高い視点で物事を捉え直すことが必要だと改めて感じます。
高い視点に立ち、気付くことがあったなら、どんなに作業を進めていても、直ちに修正しなければなりません。
一歩を踏み込むときと、一歩退くとき。
一段降りるときと、一段昇るとき。
しっかりと制御しなければと思います。