佐藤一斎に学ぶ 面と背と胸と腹を鍛えること

19、面と背と胸と腹

佐藤一斎面は冷ならんことを欲し、背は暖ならんことを欲し、
胸は虚ならんことを欲し、腹は実ならんことを欲す。

頭が冷静ならば、正しい判断ができる。
背中が暖かいならば、熱烈、人を動かすことができる。
虚心坦懐にして、我見がなければ、他人を容れることができる。
腹が充実していれいば、胆力が据わってものに動じない。

私もこのようにありたいと思います。

熟慮することを欠きやすい性格でありますので、
何か事を行う際には、よくよく考えなければなりません。

人は誰に付いていくかと言ったら、やはり先頭に立っている人にです。
後ろにいる人には、付いていこうと思っても、付いていけないものです。
人の前に立つということは、背中しか見えないということです。
少ないながらも、今、自分が背負っているものを大切にする。
そういう人間でいたいと思います。

背中を見て人が付いてくるとするならば、人が飛び込むのは胸です。
心にわだかまりがなく、おおらかでさっぱりとしている。
自分だけの狭く偏った見方をせず、他人を受け容れることができる。
そんな器を持ちたいと思います。

最後には、事を為すこと、生きることへの覚悟として、
腹を据え、胆力を練りに練る必要があります。
もっとも足りていないものだと自覚しています。

知識や経験を腹に落とし胆識とし、生き方を腹に決め、
動じることのない人間に成長したいと改めて感じました。


言志四録(1) 言志録 (講談社学術文庫)