肝、病を受くれば則ち目は視ること能わず、腎、病を受くれば則ち耳は聴くこと能わず。
病は人の見ざるところに受けて、必ず人の共に見るところに発す。
故に君子は罪を昭々に得ることなきを欲せば、先ず罪を冥々に得ることなかれ。
肝臓が痛むと目は見えなくなり、腎臓が痛むと耳は聞こえなくなる。
このように、病は人に見えない内部に起こって、やがて必ず誰にも見える外部に現れる。
だから君子は、人まえで罪を得たくないなら、まず人目につかぬところで罪を得てはいけない。
自分の本性が一番出やすい人から見えぬところほど気を付けなければなりません。
人の見ないところがきっちり締まっていれば安心です。
四書大学にも「君子は独りを慎む」とあります。
君子は、人前だけでなく一人でいるときも行いを慎み、道に背かないようにする。
このようにありたいと思います。