89、後世の毀誉(きよ)
当今の毀誉は懼(おそ)るるに足らず。
後世の毀誉は懼(おそ)る可し。
一身の得喪は慮(おもんばか)るに足らず。
子孫の得喪は慮(おもんばか)る可し。
現世で悪く言われようが、褒められようが、それは恐るるに足りない。
後世になって悪く言われたり、褒められたりすることは恐ろしい
(後世では拭うことができない)。
わが身の得失、利害は心配するに当たらないが、
子孫に及ぼす影響は十分に考えておかなければならない。
現世、一身のことのみを考えてしまいがちですが、
それらは、考えるまでもないことであると説いています。
自分の力でどうにかなる、現世や一身のことを憂うのではなく、
自分の力の及ばない、後世、子孫のことを憂い、心配する気持ちで、
現世、一身を賢明に生きなければならないと改めて感じました。
一章前に「眼を高くつけよ」とありましたが、
人生において俯瞰するとこのようになるのかもしれません。
目先のことを考えて生きるのではなく、
後世、子孫のことを考えて生きていかなければと思いました。
当今の毀誉は懼(おそ)るるに足らず。