農家に夢と誇りを 農業で生きる道

2009 年 6 月 3 日 Published by noguchi under ブログ

千葉県香取市に木内博一さん率いる、平均年齢30代前半の農家集団(92農家)がいます。(農業組合法人 和郷園

若い農家集団ですが、主要メンバーの年間売り上げは全国平均の2倍以上、中には1億を超える人もいるそうです。

木内さんは、若い頃つっぱっていて、大学時代もやることが見つけられず、卒業して嫌々家業の農業に従事、人から仕事を聞かれるのが一番嫌だったと言います。そして、朝から晩まで働いても年間150万円程度の手取りしか稼げない。絶望感を感じたそうです。

そんな仕事をして今まで自分を育ててくれた両親の後姿にハッ気付き、一念発起、農業を誇れる仕事、夢のある仕事にしたいと決意。

今までの農家がやっていないような新しい取り組みをはじめ、仲間に声をかけ、法人を作り、現在は、国内外から視察に訪れる人が後を立たないほどの農家集団に成長しました。

また、長野県川上村は、村民6割が第一次産業に従事している農村です。
島崎藤村は、「信州の中で最も不便な、白米はただ病人にいただかせるほどの貧しい、荒れた山奥の一つ」と川上村を記しています。

この村は、村長の様々な政策によって活性化されました。「平均年収2500万円の農村―」とうい著書にもあるように、川上村全607農家一農家当たりの年収が2500万円を超えています。この村も農業従事者は30代、40代が全体の36%と、全国平均をかなり上回っています。

香取市の和郷園、川上村どちらも、今後農業へ従事する若い農家さんの強い励みになるお話でした。

リーダーが常識に捉われず、新しいチャレンジを積み重ね続けている結果だと思います。

自分に与えられている環境をただただ嘆くのではなく、その中で、必死に立ち上がる努力をしなければならないと思いました。

◆農業経営者コラム「木内博一の和のマネジメントと郷の精神」
http://www.farm-biz.co.jp/013manage_column/man020wagou/

平均年収2500万円の農村―いかに寒村が豊かに生まれ変わったか― 平均年収2500万円の農村―いかに寒村が豊かに生まれ変わったか―
藤原 忠彦

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二宮尊徳の教え 其の五 農業こそが大本

2009 年 4 月 30 日 Published by noguchi under ブログ

すべて物の根源になるものは、必ず低く見られる。しかし、低く見られるからといって、それを軽視するのは間違いである。たとえば、家屋には、土台があってはじめて、床や書院があるようなものだ。土台は家の根源である。
さて、さまざまな職業中、それらの根源は農業である。なぜなら、農業は、自分で作って食べ、自分で着物を織って着るという道を勤めるからであり、この道は、すべての人がこれを行っても、差し支えのない仕事だからである。
このように大本となる仕事が低く見られるのは、それが根源にあるからである。物を置くときに、最初に置く物が必ず下になり、後に置いた物が必ず上になるのが道理であって、農民が国の大本であるために、低く見られるのである。

(参考:現代語抄訳 二宮翁夜話―人生を豊かにする智恵の言葉

当時、この言葉を聞いた農民の方々は大いに奮い立ったのじゃないかと想像できます。「大本」となるものが必ず低く見られる。これはよく考えると確かにそうなのですが、改めて言われるまで気が付きませんでした。

すべての人がそれをやってさしつかえない仕事こそが、職業の大本である。役人が貴い地位にあるといっても、すべての人が役人になったら、どうなるのか。必ずやっていけなくなるだろう。兵士は重要な仕事だが、すべての人が兵士になったら、同じくやっていけない。工業も欠かせない職業だが、すべての人が工業に就いたら、必ずやっていけない。商業もまた同じだ。しかし、農業は職業の大本だから、すべての人が農業をやっても、差し支えなくやっていける。農業がすべての仕事の大本であるということは、これによって明瞭である。

水は全てのものより低いところへ流れ、全てのものを潤します。この摂理を忘れずに、低く見られるものこそ、大本なのであり、大切にしなければならないこと、本質が隠されていることと肝に銘じたいと思います。

現代語抄訳 二宮翁夜話―人生を豊かにする智恵の言葉 現代語抄訳 二宮翁夜話―人生を豊かにする智恵の言葉
渡辺 毅

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