- お米を減反政策などで生産量を大幅に減らしておきながら、その一方で外国から大量の穀物を輸入している。
- 輸入される穀物の多くが食用ではなく、食用家畜の飼料用となっている。
穀物を直接口にするのに比べて、穀物をエサにして獲た肉や乳製品を口にするのとでは、70%~90%もエネルギー摂取率が落ちてしまうそうです。
自国の米を減反させ、穀物を大量に輸入して、直接食べたらいいものを肉や乳製品といったものに作り変え、消費するというのは如何なものかと筆者は訴えています。
世界の穀物生産量のうち、「家畜と人間の食べる量がほぼ同量」になったと言われています。その家畜のほとんどが先進国にいます。
日本人は、米という素晴らしい主食がありながらそれを食べず、国家レベルで米の生産を制限し、飢えに苦しむ人たちを尻目に金にものをいわせ、穀物を買いあさって家畜に与え、その肉や乳・乳製品を貪っている。
一個人の健康、日本の農業の将来、地球全体の健康 ―――
これらをよくよく考えたら、「米を沢山食べること(日本食)は貧しく、欧米食が豊か」という考えがいかに誤っているかわかるだろう。
一部の人間の都合(ビジネス)で「こっちが豊か」「あっちは貧しい」と定義され、その定義に踊らされ、その結果、個人の健康が犯され、貧しい国は救われず、地球の健康すら害されています。
一部の人間が利益を貪るためだけに、その他の人やものや環境を蹂躙するようなことは許し難いことです。
お米を食べることが地球の健康のためにも役に立つということを身近な例として、個人の健康も地球の健康も同じ問題として生活していきたいと思いました。
戦後、欧米化に贅沢さを見出し、邁進してきた日本にとって、日本食は貧しさの象徴であり、欧米食は豊かさの象徴であった。
本当に日本食は貧しいのか?欧米食は豊かなのか?
そもそも、日本食と欧米食の違いというものは何なのだろうか?
筆者は以下のように述べています。
一、主食の違い
ヨーロッパでは、主食・副食といった概念がなく、肉・野菜に少量のパンが添えられるのに対して、日本(アジア)では、穀物の摂取量が多い。
なるほど。たしかにパンが主食という感じではないですね。
一、気候の違い
ヨーロッパに主食が存在しない理由は、夏が短く、温度も湿度も低いという気候の影響により、稲の栽培に適さず、そのため麦を作ってきた。しかも、麦の場合は稲作と違い畑作のため、同じ作物を続けて栽培すると色々な連作障害が出る欠点があり、じゃがいもやテンサイなどを栽培し、それを終えてから再び麦を作るというやり方をしてきた。
先日、従兄弟(酪農農家)の結婚式で北海道に行ってきたついでに、色々農業事情を聞いてみると、寒い地域だけにヨーロッパに近い方法で農業をしていると感じました。
温暖で雨の多い日本では、米を主食にすることができても、ヨーロッパにおいてはパンを主食にするほど麦は獲れなかった。逆に、温度や湿度が低いヨーロッパでは、自然の草類が日本のように大きく育たないために、草類はやわらかいところで生長がストップする。このような草類は牛・羊などの草食動物には絶好のエサになった。ヨーロッパの人たちが、肉や乳製品、野菜に少量のパンという食生活をしてきたのは、パンを腹いっぱい食べることができないために、与えられた風土の中で、やはり「より良く生きるため」の知恵だったのである。
と言うふうにまとめられており、どちらが豊かで、どちらが貧しいということでなく、まさに風土が食べられるものを決め、食べられるものの中で最善を選ぶ。とてもわかりやすく、とても自然です。
与えられたものの中で最善を尽くす。与えられたもので満足する。「足るを知る」精神を養いたいと思いました。