幕末の志士・熱血の教育者「吉田松陰」を学んで

先日、都内で主催している勉強会にて、吉田松陰を学びました。
ためになった松陰先生の教育姿勢をまとめます。

【一】原点認識の教育…立ち位置を定める

天下は一人の天下なり

革命の国・中国は、「天下は一人の天下に非ず」という考え方であり、覇者や国は何度も入れ代わるという価値観があります。
しかし、日本は中国と違い、天皇を中心に据えた国柄の変わらない大家族国家です。
そこで、松陰先生は、我々の原点は、中国ではなく、日本であると教え、外国かぶれ(中国かぶれ)だった当時、中国の良さを知り抜いていながらも、我々の原点は日本であり、原点を知らず、思想だけ中国にかぶれてはならないと諭しました。

松下陋村(しょうかろうそん)と雖も、誓って神国の幹とならむ
訳:松本村は田舎の貧しい村ではあるけれども、必ず我が神国日本の柱となろう。

松下村塾が熱気を帯びれば、松本村を変えることができる。
松本村が変われば、萩が変わる。萩が変われば、長州が変わる。長州が変われば、長門の国を動かし、やがて日本、天下を動かし、世の中を変えることができるであろうと考えました。
松陰先生は、自分の足元(原点)から広く天下を変えようという思想を持って講義しました。そして、実際に、日本を変えた多くの志士が山口県の萩という小さな田舎から大勢排出されました。

【二】大局観察の教育…広い視点を持って、どこまでを我が事として捉えるか

余、一間の室に幽閉し、日夜五大州をへい呑せんことを謀る

私はこの一間の部屋に謹慎しているが、毎日毎夜、世界五大州を飲み込もうとしているのだ、世界から見たら、日本は鎖国状態であり、まるで幽閉状態ではないか、だから、肝心なのは意識をどこまで広げ、我が事として捉えるかが問題なのである。

松陰先生は、必ず大局から講義し、その後、細部を話されたそうです。
細部を説明してしまうと、細かい目先のことに捉われてしまうゆえの配慮だそうです。

【三】熱意感動の教育…感情移入し、心を丸ごとぶつけて講義する

天下いづくにか定まらんといふは世話話なり。かかる田別者、いづくんぞともに語るにたらん

これは、孟子の一説に感想を述べたものですが、ある国の王様が凡庸でとるにたりない、他国からの圧力が激しいのに、あまりにも能天気である姿を見て、こういう馬鹿者とどうして一緒に語ることが出来るだろうか。全く語るに足りない!と孟子以上にいきり立って講義したという逸話があると言います。

自らが燃えていなければ、人を熱くすることはできません。
部下に60度の熱を持ってもらいたかったら、幹部は80度。
幹部に80度の熱を持ってもらいたかったら、自らは100度を超えて沸騰していなければなりません。
自ら燃えるものが、他を燃えさせるのであります。

自分の中に種火という志を持ち、いつでも人を燃えさせることができる人間になる。
まさに、この勉強会の目的であります。

【四】自己確立の教育…今なら、君ならどうするか?

松陰先生は、歴史を学ばせる際、単に歴史の知識人を育てるのではなく、歴史を題材として、「今ならどうするか?君ならどうするか?」を考えるために学ばせました。歴史はあくまで題材なのです。

初一念が大切
そして、人間は最初の思いが大切であるとも教えられました。
・欲のために事を起こすと、最後まで欲を満たすことで進んでしまう。
・地位のために事を起こすと、最後まで地位に捉われて進んでしまう。
だから、最初が肝心なのである。と。

【五】率先実行の教育

先頭に立って、常に行動する人物であれ。
人に任せていても、気持ちは常に先頭に。

天下の大患は、その大患たる所以を知らざるに在り

この日本の大きな患いは、どうして日本が駄目になったか知らないところにある。その患いの原因をつかみ、原因を知ったら、その原因を変える方法を行え。より良い社会のために、自ら実行あるのみである。

松陰先生の教育姿勢から、自らの学ぶ姿勢を正された気持ちです。
知識のための学びではなく、行動のための学びなのだと改めて気を引き締めたいと思います。
種火を育み、正しい方向に向って人にまで感化の及ぶ人間に成長したいと思いました。

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