2010年1月

算多きは勝つ、戦わずして勝つ

孫子の計篇の最後にこうあります。

夫れ未だ戦わずして廟算して勝つ者は、
算を得ること多ければなり。
未だ戦わずして廟算して勝たざる者は、
算を得ること少なければなり。
算多きは勝ち、算少なきは勝たず。
而るを況や算なきに於いてをや。
吾れ此れを以てこれを観るに、勝負見(あら)わる。

勝負は戦う前にはっきりしているということですが、
日常の生活もまさにそのとおりだなと思います。

今日一日の生活、今年一年の生活、自分一生の生活。
日々がその日暮らし、場当たりで生活していると、
それは全く勝ち目のない人生を歩んでいるようなものです。

人生に勝ち負けはありませんが、ここでいう「勝ち」とは
自らの手で選択している(自発的な)人生か、
選択させられている(受身的な)人生か。
ということです。

受身にならないためには、考えて自ら人生の先を制して
いかなければなりません。

先を制すというのも、実際の行動を何でもいいから
起こしていくということでなく、その行動の原点になる志を
しっかりと立て、かつ、達成するための手段をよくよく考える
ということです。

一日の生活を、一つの行動をもっともっと考えていける
ようにしなければならないと改めて反省します。

行動に移す前に詰んでいる。少なくとも頭の中では
そのようでありたいと思いました。

新訂 孫子 (岩波文庫)
新訂 孫子 (岩波文庫) 金谷 治

おすすめ平均
stars孫子の作者は孫武
stars自分の会社の社長がダメ人間に見えるので注意!
stars内容が求めているものと違った。
starsたまには古典もよいかも・・・
stars組織を動かす原理原則が詰まっている

Amazonで詳しく見る by G-Tools

徹底的にやる そして 続ける

イエローハット相談役の鍵山秀三郎先生の掃除道という本を読みました。

掃除というのは誰にでもできることです。
小学生や中学生でも必ず毎日学校でやっています。

特別な能力はいりません。

だから、小、中、高と12年間毎日やったからといって、自分に何か
すごい能力がついたという人はほとんどいないのではと思います。

自分も掃除がやだと言ってさぼるわけではありませんでしたが、
掃除の時間だからただ無意識的にやっていただけでした。

でも、その特別な能力なんて何もいらない掃除を徹底的にやるとどうなるか。

鍵山先生が一人で会社で始めた掃除は、「掃除に学ぶ会」として
全国120箇所に活動が広がりました。

それも、「掃除は凄いよ。」と積極的に啓蒙していったのではなく、
毎朝もくもくと続ける鍵山先生の背中を見た人が、一人、また一人と
手伝っていき、その連鎖で全国、そして、中国、台湾、ブラジル、
ニューヨークと海外にまで広がっています。

本には掃除をするとどうなるか。
そのすばらしい効果が余すことなく紹介されていました。

大分県の小学5年生の「トイレ掃除に学ぶ会」での感想文をひとつ紹介します。

『それまでの掃除それからの掃除』

1学期、汚くて大きな大きなプールの掃除をした。
去年9月から何も手を加えていない状態で、
水を抜けば辺りはミドリのコケばっかり。
誰が見ても「キタナイ」と言うほどの汚れた状態だった。
壁をゴシゴシ、床もゴシゴシすると、コケがどんどん取れた。
何ヶ月もの汚れが、たったの2時間余りで取れ、「ほっ」とした。

今まで、学校に来るときにプールが見えると、朝から
気持ちが悪くなるほど汚れていたのに、自分達でキレイにした
プールを見ると、他の人が掃除をしたのとは、カガヤキが違うような気がした。

10月28日火曜日。
5年生の掃除場所「トイレ」を今よりさらに綺麗にするため、
イエローハットの方と一緒に掃除をすることになった。
イエローハットの人や先生は、「トイレにも心がある。」という。
だが私は、「そんなことあるものか。」と思った。

そしてそのままトイレ掃除が始まった。いきなり、
イエローハットの方がこう言った。「トイレにはハダシで入りましょう。
その方が気持ちが良いし、やりやすい。」
私は、その言葉に驚いた。オシッコやウンチがはみ出している
所もあるのに、汚すぎて入れない。だが、みんなハダシになっていたので、
みんなにつられて私までハダシになってしまった。トイレに踏み込むとき、
鼻がツーンとしてちょっとだけ目に涙がたまってきた。

今回のトイレ掃除は、いつもの掃除と違い、「1人1便器」を担当する。
約2時間で徹底的にみがくのだ。私の担当の便器は1階の手前の女子の便器だった。

担当の便器についた。足には、もうオシッコとちょっとのウンチが付いていた。
やすりでゴシゴシするが、プール掃除とは違い、なかなかアカが取れない。
だからもうヤケクソにゴシゴシやっていたがちっとも取れなかった。

しかし、先生やイエローハットの方が言っていた。
「トイレの心」を思い出し、「キレイになるように」と思いながらこすると
「ツルッ」まるで本当に私の心が伝わったようだった。
そして本当にトイレの心が分かったように思った。
私は本当にビックリした。そしてまた心をこめてゴシゴシやった。
するとトイレは私の気持ちに答えてくれる、
その繰り返しの掃除がとても楽しくなってきた。
そして楽しかった掃除も終わってしまった。
トイレの掃除時間は2時間もあったのに、30分で終わったような感じがした。
しかもトイレもピッカピカになっていた。

プール掃除の時のうれしさと違い、1人につき1つの便器だったから、
「これは私が掃除した便器だぞー。」といううれしさだった。はっきり言って、
あんなにキレイになるなんてまったく思っていなかった。
短時間で何年もの汚れを取った喜びは、人には表しきれないほどのものだ。

トイレから出てみんなに会うとみんな「私(ぼく)はやったぞー!」
という顔をしており、かがやいていた。

私の掃除を始める前の心は、とってもぼろぼろで汚かった。
それは、掃除をする前のトイレに似ていた。だがトイレの掃除をすると
私の心もみがけたような気がした。先生やイエローハットの人達が
言っていたからとはちがう。これは本当に自分が思ったことだ。
「トイレには心がある。そしてその心は人の思っていることが分かり、
掃除をしている人と同じような心のかがやき方をする。」このことに
初めて気付いた今のトイレのみんなの使い方、とてもよくなっていると思う。
が、まだまだ低学年や男の子を中心にトイレを大切にしていない子もいるようだ。
だから私は、これからも精一頑張ってトイレをきれいにして、
1人でも多くの人にトイレをきれいに使って欲しい。
精一杯トイレをみがいていればそれを見てトイレの大切さを知ると思うから。
それまでの私のトイレ掃除の態度、どちらがいいだろう。
私としては、今のほうがいい。これからも色々な場所の掃除を頑張り、
物を大切ににしてこころも輝けるようにしていきたいと思う。

自分の日々の気付きなんかよりもはるかに素晴らしい気付きを得ていると思います。

自分が恥ずかしくなる思いがします。

誰にでもできる掃除ですが、そこには偉大な力が隠されていました。

掃除の功徳。

1)自身洗浄(自分の心が清められる)
2)他心洗浄(他人の心まで清めることが出来る)
3)諸天歓喜す(周囲の環境が活き活きしてくる)
4)端正の業を植ゆ(周囲の人の心も物事も整ってくる)
5)命終の後、まさに天上に生ずべけん(死後、必ず天上に生を受ける)

難しいことはいいとしても、
自分も毎日少なくとも仕事場の掃除だけは心がけたいと思います。

掃除道 会社が変わる・学校が変わる・社会が変わる
掃除道 会社が変わる・学校が変わる・社会が変わる
おすすめ平均
stars心を動かされた感動の一冊!
starsきづきの哲学
stars人生観を変えてくれた一冊
stars掃除で心は洗われるが、内容はどうか
stars元祖はこの方!実績がちがいます。

Amazonで詳しく見る by G-Tools

偉大なことは人目に触れず

昨日ふとしたことで手を少し切って血が出てしまいました。
いつもだったら、すぐにティッシュで吹いてしまうのですが、
昨日は少し血の出る様子を見ていました。

しばらく傷を埋めていく赤い血を見ていると不思議な感じがします。

人間も動物も植物も、生き物はすごいなと思いました。

人間が作ったものに自然治癒力のある物はありません。
パソコンも車も時計も服も、傷が付いたり、破れたりしたら自然には直りません。
必ず誰かが直してあげなければなりません。

そんなことを思いながら血を眺めていると、
改めて僕らは神様に創ってもらったに違いないと思えてきます。

きっと、もう何十年、何百年も経てば自然治癒する「何か」
は人の手によって生まれるとは思いますが、
どこまでいっても偉大なる力に生かされていることを
感じる心はなくならないと思いますし、
なくしてはならないものだとも思います。

しかし、そうやって、ふと生命活動を垣間見ることがなければ、
その偉大さには気付きにくいというのも、
それが偉大なる所以でしょうか。

自分も、自分の何かを見せびらかすことなく、
淡々とやるべきことをやっていかなければと思いました。

挨拶、掃除、凡事を徹底

東京に古田土公認会計士・税理士事務所という税理士事務所があります。

本来の会計顧問業務の他に「月次決算書」と「経営計画書」の作成、指導に
力を入れているユニークな税理士事務所です。

月次決算書 http://www.kodato.com/manage/monthly
経営計画書 http://www.kodato.com/manage/managerial

この事務所の代表である古田土先生は、
中小企業の経営に役立つことこそ、会計事務所の社会的使命という
信念で運営し、毎年顧問先を100社以上ずつ増やしています。

そんな古田土先生が社員に対して力を入れいていることが2点あります。

ひとつは挨拶。
もうひとつは掃除。

会計は数字をあつかうよく目に見える業務ではありますが、
目に見えないサービス精神を生み出す原動力として、
この2点を徹底しているということです。

本来の会計業務以外で、面倒かつ手間ひまかかる「経営計画書」の作成、
指導を無報酬で行っているのはそのサービス精神の表れなのかもしれません。

そのサービス精神によって、顧客がうなぎのぼりに増えているということです。

古田土先生は、掃除に対して次のように仰っております。

私は社員をよい人間に育てたいのです。
そのためには、社員が人間として成長する仕組みを作ることが大事です。
その点、掃除はもっとも効果的な仕組みだと思います。
しかし、掃除そのものが目的だとは考えていません。
掃除を通じて、社員同士が心を合わせて仕事の進め方に
気付くきっかけにしてほしい、そう願っています。
掃除をすることによって得られた大きな効用の一つが、
手間ひまかけることを面倒くさがらなくなったということです。
気付いたことを億劫がらずに、サッと処理する行動力が
身についたということです。

ついつい効率的に業務をこなそうと考えると、
面倒なことや手間がかかることをスルーするようにしますが、
あえて、手間をかける。気付いたことを後回しにせず、その場で対処する。
という自発的な行動力が身につくということでした。

確かに。と思います。

社員に成長してもらいたい。
顧客に満足してもうらサービスを提供したい。

そういった思いが根本にあると、挨拶や掃除が一味も二味も違う、
活かされたものになるのかなと思いました。

凡事徹底。

身の回りの整理整頓、挨拶などの当たり前のことを
しっかりと意識しなおしていきたいと思います。

掃除道 会社が変わる・学校が変わる・社会が変わる
掃除道 会社が変わる・学校が変わる・社会が変わる
おすすめ平均
stars心を動かされた感動の一冊!
starsきづきの哲学
stars人生観を変えてくれた一冊
stars掃除で心は洗われるが、内容はどうか
stars元祖はこの方!実績がちがいます。

Amazonで詳しく見る by G-Tools

人間が生きていくうえで最も大切なもの

人間が生きていくうえで最も大切なことの一つは
志を持つことだと大学時代から常々教えられてきました。

野望や欲望とは全く違う「志」とはどんなものなのか。

ちょうど、本日読んだ本に「志について」の節がありましたので、
触れたいと思います。

本当の志とはどういうものか、、、
志には三つの条件があります。

一つ目、志は高い山のようにはるか彼方にあって、
簡単に手にすることができないものである。

二つ目、志に則って努力したとき、その努力が自分自身の
ためだけではなく、世のため人のためになるものである。

三つ目、志を一旦立てたら、寝ても醒めても忘れない。
どんなに困難で難しくとも絶対に諦めてはならない。
一度心に決めたら、自分自身に対する約束を守り抜く。

イエローハットの創業者である鍵山秀三郎先生は
このように仰っておりました。

そして、最後に、付け加えて、
志に向かって行動していくなかで、人を感動させることができているか。
また、自らも感動しつつ継続できているか。
この点も非常に重要だと仰っておりました。

一つ目にあるように、遠く及ばないところに志のゴールはあります。

歴史上の多くの志士はその志の大きさゆえに
志半ばにして倒れたものが多かったと思います。

志はそうであって初めて志なのかもしれません。

十年 偉大なり。
二十年 畏るべし。
三十年 歴史なる。

自分自身への約束を守り抜くことはとても難しいことです。
すぐに折れそうになる自分がいます。

先人の言葉、同志の生き様から力を頂きながら、
へこたれそうになる自分に喝を入れ、一日一日を積み重ねていきたいと思います。

掃除道 会社が変わる・学校が変わる・社会が変わる
掃除道 会社が変わる・学校が変わる・社会が変わる
おすすめ平均
stars心を動かされた感動の一冊!
starsきづきの哲学
stars人生観を変えてくれた一冊
stars掃除で心は洗われるが、内容はどうか
stars元祖はこの方!実績がちがいます。

Amazonで詳しく見る by G-Tools

志講習会 ― リーダーのための人間力養成講座

URL:http://www.cocorozashi.net

志講習会は、人間学を学び、リーダーとしての器量を養う学びの場です。
自分と向き合う場、志を育む場、自ら行動していける人間になる学びの場として、この講習会が一翼を担えればと思います。

セミナーの内容、スケジュールや参加申し込みなどの詳細は志講習会のホームページをご覧下さい。

散歩と断食でデトックス~

デスクワークが多く、室内にいる時間が長くなると
身体の中に悪いものがたまっていくような感じがします。

そんなときは、散歩をしたりするなど外に小一時間ほど
出て歩くと気持ちよく解消されます。

身体から毒気が抜けるというか、胸が新鮮な空気で満たされます。

最近、断食について書かれている記事を読みました。
近頃の人間は食べてばかりで、「食べない」ということをしない。
と。

部屋の中にばかりいて、身体を動かさず外に出ない。
というのと似ているなと思いながら読みました。

記事によると、「食べる」ことと、「食べない」ことは
バランスが取れていないといけません。
食べ過ぎても、食べな過ぎてもいけないということです。

生きることは食べること。
食べるために食を断つこと。

矛盾しているようですが、大切なことのようです。
動物は、調子が悪いとエサを食べないで体調をコントロールするそうです。

そういえば、人間も風邪をこじらせて、極限まで体調が悪くなると
何も食べれなくなるのはそのせいでしょうか・・・?

ともあれ、この飽食の時代、断食をすることで、
必要以上に食べた分のデトックスができ、
清々しい気持ちになることは簡単に想像できます。

ちょっと昔までは、食べるに食べれないという状況だっただけに、
現代人は食べ過ぎてしまいますが、ちょっと散歩に行ってくるか。
といった気軽さで「食べない」ことを実践してもいいかもしれません。

自分の身体を上手にコントロールできるようになりたいと思いました。

焦りつつも…わが道をゆくのみ

発展途上国を拠点にしたバッグブランドを作る女性がいるというインタビューを読みました。
山口絵理子さん28歳。
大学を卒業した後、バングラデシュの大学院に進学、
卒業と同時にバングラデシュにて「マザーハウス」というブランドを立ち上げました。

元々は「学校、教育」というテーマで途上国に向かいましたが、
現場で求められていたのは、教育ではなく、雇用の場でした。
そこで、仕事を作り出すという方向にシフトし、現在では、
バングラデシュが生産拠点の「マザーハウス」と
ネパールが生産拠点の「マイティガル」というブランドを展開するにいたりました。
WEB→http://www.mother-house.jp/

途上国というのはまだまだあります。
今後、20カ国、30カ国とグローバルな企業になるべく、
「必ずできる」という信念で日夜奮闘しています。

同じ年代で世界で活躍している人は沢山います。
とても歯痒い思いですし、情けなさも感じます。

しかし、だからといって、気持ちだけでステップアップできるわけではありません。

今自分が出来ることをしっかりと我慢強く続けていくしかありません。

どの道にも、行き先には必ず光があります。
であれば、自分の道を地道に進むしかありません。
人の道はいいなと、道を途中で変えても結局0からスタートするだけです。

一歩一歩、今年も前に進んでいきたいと思います。

『致知』2009年2月号参考:致知2010年2月号

人に注意を与えるときに注意すること

人に注意を与えるのは難しいです。

相手のためでなく、自分自身のグチや鬱憤晴らしになってはいないか、、、
注意をする前によくよく考えてみる必要があります。

成事は説かず、遂事は諌めず、既往は咎めず。

(起きた事は語るまい、遂げられた事は諌めまい、過去の過ちは咎めまい。)

孔子もこうして人に注意を与える前に自らを静めたといいます。

注意するときは、感情をぶつけるのではなく、
冷静に、純粋に、その人のためを思って言ってあげられるよう、
この三か条を唱えるといいかもしれません。

高校生が感動した「論語」 (祥伝社新書)
高校生が感動した「論語」 (祥伝社新書)
おすすめ平均
stars実用性が高く、現在にも使える一冊
stars道徳教育の充実は日本を救う!?
stars本書での解釈は「佐久先生の語り口」そのものです
starsその意気やよし‥だけど、これは「解釈」というより「講釈」じゃ?
stars論語の超訳

Amazonで詳しく見る by G-Tools

オリジナルを求める前に

孔子が求めたのは古聖人の道を忠実に祖述することでした。

孔子自身は、自分の道に創意は一切無いと門徒たちに説明しました。
古聖人の道は完全無欠だから、ただこれを信じ、ただこれを好み、
そしてそのままに世に伝えてさえいけばよいと。

ある門徒は言いました。
「私どもは、先生の教えが、単に古聖人の祖述であるとは信じたくありません。
それは先生のご謙遜ではありませんか。第一、もし古いものを伝えていくだけが
人間の道だとしますと、世の中には何の進歩もないわけであります。
だからこそ、殷の湯王の盤の銘にも「まことに日に新たに、日々に新たに、
日にまた新たなり
」とあるではありませんか。私どもは、いくたびとなくその言葉を
先生に教えていただいたと記憶していますが…」

孔子はこれを聞いて、微笑し、言いました。

「お前の言うことは、まるで見当違いじゃ。
古聖人の道をこの山(泰山)にたとえてみよう。
お互いにこの泰山の頂をきわめないで、一寸一分でもそれを高くすることが
できると思うのか。聖人の道にただ一つでも創意を加えようとするには、
まず古聖人の道を完全に理解しなければならない。
頭で理解しただけではいかぬ。
心で、からだで、つまり実践の道において自由自在に自分のものと
しなければならない。わしは今日までそれを努めてきたのじゃ。
努めてきた結果、いよいよ古聖人の道の完全無欠なことに驚くばかりじゃ。
お前は、世の中の進歩を望んでいるようじゃが、世の中を進歩させるには、
まずお前自身が進歩するのが、一番の近道じゃ。どうじゃ、
古聖人の道がほうとうにわかったかの。古聖人以上の道をわしに求めるほどに、
お前自身の準備はもう整ったかの。もしまだ整っていないとすれば、
湯王の盤の銘にあるように、毎日自分の垢を落として、日に日に新たになることじゃ。」

と。。。

山を一寸一分でも高くするという例えが非常に分りやすい教訓でした。
創意、オリジナルというものは、山の頂に立たずして得うるものはありません。
また、世の中の進歩発展も、まずは己の進歩発展からです。

新しい何かを求める前に、すでに存在する完全無欠の道をどれだけ歩めるか。
日々の生活に反省する点が多すぎて、ちっとも進んでいる気がしない2010年初。

論語物語 (講談社学術文庫 493)
論語物語 (講談社学術文庫 493)
おすすめ平均
stars論語の入門書として
stars論語の「入り口」がこの本で良かった
stars論語を非常に分かりやすい言葉でまとめている
stars儒教思想の入門書
stars「孔子」先生ってこんなお方ですね。

Amazonで詳しく見る by G-Tools

Page 1 of 212