大人物となる五つの心得 其の三 志を立つ(立志)

心の向い行くところを定め、絶えずその決心を失わないよう努力すべし

志とは自分の心が向かっていく先である。一度決心したからには、真直ぐにその方向を目指し、迷わず進まなければならない。聖賢君子・英雄豪傑になろうと決意したら、聖賢豪傑らしからぬところを毎日取り去る努力をすべきである。どんなに才能が足らず、学識の乏しい者でも、最後には聖賢豪傑の地位に到達できるはずである。
また、志を立てる近道は、聖賢の考え方や歴史の書物を読んで、その中から深く心に響いた部分をメモし、常に目に触れるところにおき、自分を省みることである。また、志を立てた後も、学問に励み、より一層太く逞しくすることが大切である。

(参考:橋本左内「啓発録」

一度気を奮い起こしたならば、しっかりと志を立てることが慣用だと説いています。

志を立てなければ、やる気も空回りし、どこに向ってゆけばいいのかわかりません。志を立てる上で注意すべきことは、「目標に到達するまでの道筋を多くしないことである」と言われています。道筋を一本に決定しておかなくては、まるで戸締りのない家の留守番をした時のように、盗人が方々から忍び込み、とても一人では勤まらなくなる。もっとも留守の家の番人なら、たくさん人を雇えば何とかなるが、自分の心の番人は人を雇っても意味がない。よって、自分の心を一筋に決めて、守りやすくしておくことが大切である。と例えています。

まさにその通りだと思います。
志を立てるということは、生きる道を一本に絞る覚悟であり、留守を狙う泥棒の如く迫り来る誘惑を振り払い、絶えず志が揺らがぬよう努力し続けなくては大成しません。

志は、呑気で安楽に日を送り、心がたるんでいる状態では、決して立つものではないと語っています。困難や苦悩にぶつかる。発憤して奮い立つ。書物を読んで大いに悟る。先生・友人の教えに感銘を受ける。そうなどして立ち定まります。

そんな機会を得ることができた今、志をしっかりと立て、弛まぬ努力と学習を重ね、しっかりと大成させなくてはならないと気が引き締まりました。


啓発録 (講談社学術文庫)

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