「栄養素」なんて忘れましょう

「栄養素」なんて忘れましょう

前回、“栄養素にこだわりすぎている”という問題点を挙げました。

例えば、同じ卵でありながら、毎日5個も6個も食べる人がいる一方で、全く食べない人もいます。
好みの問題というなら分かりますが、沢山食べる人は「卵には良質のタンパク質が豊富だと聞いたから」と言いますし、全く食べない人は「卵はコレステロールが多いから」と言います。
卵を沢山食べている人は卵そのものを忘れ、卵の中のタンパク質だけを見ている。卵を食べない人は、卵を見ているのではなく、卵の中のコレステロールだけを見ている。
卵に限らず、食物の一部分(栄養素)だけを捉え、良し悪しを決める事が多からずあるのが現状だと思います。

まさに、筆者の言う、「食物」を見ずして「栄養素」を見ている状態と言えます。

現在、人間が生きる上で必要としている栄養素が全て解明されているかというと、まだまだ解明しきれていません。
また、食物が人に及ぼす効果や含んでいる栄養素も全て解明されているかというと、まだまだ解明しきれていません。

つまり、TVや雑誌などのメディアで連日“○○を食べると体に良い”、“○○を食べると体に悪い”と言っていることは、間違ってはいないかもしれませんが、食物のもつ一側面であって、全てじゃないということです。

結局、何を信じて食べ物を食べたら良いのかという疑問に答えられるのは、今まで、我々の祖先が何を食べて命を繋いできたのかという事だけなのでしょう。

勿論、今後、栄養学というのはもっともっと進歩するはずです。
人間がどんなものを必要としているかいつか完全にわかる日がくるかもしれません。真の完全食品というものも出来るかもしれません。しかし、今は“わからない”、“存在しない”というのが現状です。

今まで我々の祖先が何万年とかけ、この地に生きるのに相応しい身体を築き上げてくれました。
その何万年にも及ぶ、“努力と知識の結晶”を大切に守り、また、次の世代に引き継ぎながら、人体の研究、食物の研究を重ねるべきだと思い知らされました。

次世代を担う子供達が親の食生活が原因の病気やアレルギーで苦しむのは辛いことです。今までこの地に生きてきた先人、先輩方の食生活というものをしっかりと学び、次世代に繋げていきたいと思いました。

人が生きる上で必要な知恵は2つあると思っています。

一つは、己の肉体を作り上げ、人生をより良く維持させる知恵。
一つは、己の精神を作り上げ、人生をより豊かにさせる知恵。

どちらに偏りすぎることもなく、健全な肉体、健全な精神、共にしっかりと身に付けていきたいと思います。

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