下村湖人「論語物語」

今年は論語はじめ儒教に関する本を多少読みましたが、群を抜いて面白かった、分りやすかったのが下村湖人先生の論語物語でした。

論語に出てくる孔子や孔子の門徒達を登場人物として、論語に書かれた教訓を物語風の短編小説にして描いています。

よく、論語読みの論語知らず。ということが言われますが、論語の教訓は門徒それぞれの性格や個性に応じて孔子が言われたことでありますので、それぞれ門徒自身のことも合わせて考慮する必要があります。

その点、下村先生の論語物語は門徒の性格や個性が滲み出たストーリーになっており、そのストーリーの流れの節々で孔子や高弟から教訓が語られます。

この教訓は、こんな流れの中から出てきたものだったかもしれないと考えることは非常に楽しいものでした。

楽しい物語ではありますが、ただ「楽しかった」ということではなく、登場してくる不完全な門徒と自分を重ね合わせ、それぞれのシチュエーションで同じような過ちをするであろう自分を戒めていきたいと思います。

今年は冒頭でも述べたように、多少本を読みましたが、そんな自分に良い教訓があったので最後にそれをもって締めくくりたいと思います。

前略「子路などは、その点では非常に感心なところがあって、一つの善言を聞いて、まだそれを実行することができないうちは、他の善言を聞くことを恐れるといった具合じゃ。真に道を求める者は、そのくらいの真面目さがあっていい、と私は思っている。
(子路聞くことありて、未だこれを行うこと能わずんば、唯聞くことあらんことを恐る。)

今年は自分のキャパをはるかに超えた善言を聞いてきました。
知りて行なわざるは、ただこれ未だ知らざるなり。

一つ一つの善言を確実にものにしていくべく、来年は「実行」の一年にしたいと思います。

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