菜根譚に学ぶ「ゆずるこころ」

経路の窄(せま)き処は、一歩を留めて人の行くに与え、滋味の濃(こま)やかなる的(もの)は、三分を減じて人の嗜むに譲る。これは是れ世を渉る一極の安楽の法なり。

参考:菜根譚 (タチバナ教養文庫) 吉田公平

狭い小みちでは、一歩ゆずって、人を行かせてやる。
美味しい食べ物は、三分を減らして、人に食べさせる。
これこそ、世渡りのもっとも安楽な方法である。

鍵山秀三郎先生の講演で「道は生涯ゆずりきっても、大した距離にはならないでしょう。」と仰っておりました。一回たかだか数十センチが、当人の人生をどのように左右するのか。感慨深いお言葉でした。

また、師匠の一人である、以前勤めていた会社のボスは、「ガキとダンナの違い」で、食べ物を譲り合うたとえ話をよくしていました。

ここにとても長いお箸があります。
とても長いので、自分の口へは運べません。
しかし、料理はお箸を使ってでしか食べられません。
ガキは必死に自分の口へ運ぼうと苦心しますが、一向に食べることができません。
一方ダンナは、お互いの口に料理を運びあって、喜びを分かちあっています。
餓鬼ではなく、旦那になりましょう。と。

仏教では6大実践徳目の一つ「布施」に始まり、有財、無財の様々な施しがあります。
二宮尊徳もまた「推譲」を4大実践徳目の一つとして重要視しました。

ゆずる行為とは、自らを慎み律して、他人を思いやる行為です。

自分を強くし、他を思いやれる。
そんな人間になっていきたいと思います。

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