偉人に学ぶ人間力向上のヒントとコツ 勝海舟

金曜日は、会津大学にて人間学ゼミが開催されました。
今回取り上げた人物は勝海舟です。

海舟の曽祖父の銀一は貧農の家に生まれたでしたが、江戸へ出て、高利貸しで成功し、息子の平蔵が、御家人株を入手して男谷家を興しました。
平蔵の三男の子吉が武家の勝家に養子として入り、海舟は、江戸の下級武士として江戸本所に生まれました。

海舟は、その人生を振り返ってみると、
30歳までが思想基盤の形成期31~39歳が活動基盤の養成期
41~46歳が第一線での活躍期47歳以降は隠居同然
という人生になっています。

海舟は、その職務や思想から刺客から命を襲われることが度々あったそうです。
しかし、殺されずに、最後は江戸城無血開城という偉業を成し遂げたのには、理由があったそうです。

その理由を自身の回想録を通して今回のゼミから学ぶ事ができました。

氷川清話より

238ページ:いくら才気があっても、胆力がなかった日には何ができるものか。
天下のことは、口頭や筆端ではなかなか運ばない。
なにしろ今の世の中は、胆力のある人が一番重要だ

218ページ:全体なにごとによらず気合いということが大切だ。
この呼吸さえよく呑み込んでおれば、たとえ死生の間に出入りしても、決して迷うことはない。
しかし、これは単に文学の学問ではできない。
王陽明のいわゆる“事情磨練”すなわち、しばしば万死一生の困難を経て始めてわかる。

241ページ:またあるときは既に刀を抜きかけたやつもあったが、そんなときにはおれは、「切るなら見事に切れ、勝はおとなしくしていてやる」というと、大抵なやつは向こうからやめてしまう。
こういうふうにおれは一度も逃げもしないで、とうとう切られずに済んだ。
人間は胆力の修養がどうしても肝心だよ。

という具合で、勝先生は、学問をすることは前提として、胆力がなければ事を為すことはできないと語っています。

胆力はなかなか学問だけでは養えません。
学問で身に付けた知識を“見識”として胸に刻み、見識を“胆識”として腹に落とすには、様々な経験を通して、よく身体に練りこまないといけません。

そうして練りこまれたものが、胆力として発揮されるのだと思います。

頭だけの知識で事を為そうとするのではなく、知識を腹に落とし、経験を腹に落として、まさに実学として胆力を養い、胆力でもって、行動していける人物にならなければと改めて思いました。

※参考資料

氷川清話 (講談社学術文庫)

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